5.追記


■シイタケLED
 シイタケを移植するには、それなりに手間が必要です。 シイタケはパッド独特のパーツなので、取り出してオリジナルを使わねばならんけど、そうすると困ることが出てくるのだ。
 要するに、手間と見栄え(嗜好)のトレードオフ。 また工作技能によっては、耐久性にも不安が残ります・・・。

 とまぁ、そんな事を言っても、こういうのは浪漫なもんなんで、どうしても光らせたいって気持ちは自分も同じw なのでまた自分なりの工作をご紹介します。

 また、対象の基板のチップLEDは事前に排除しておきましょう。 今回は別のLEDを使うのが前提ですので、ぶっ壊してもOK。ハンダを溶かしながら、ピンセットで外せると思います。 ハンダを吸取るのもありですが、バキっとやって、カッターで削るのも楽かも。


i) 材料準備
 まずは材料。 用意するのはパッドから取り出したシイタケとその周りの透明パーツ。 後は3φの砲弾型のLEDを必要なだけ(今回のOTは画面分割が無い為、1Pとしてしか使わない筈なので、その辺は自分の作業と相談して下さい)。
 あと、SS版の場合はマザボを浮かせる時のスペーサを2つほど準備。 そのスペーサに合うネジも準備ね。
 (DC版の場合はスペーサなどの追加ネジは不要)


 また、LEDの信号取りポイントは、こちらのサイトを参照すると良いと思います。 非常に分かりやすいです。 感謝感謝。

ii) 作業解説
 まずはSS版を元に解説していきます。 後ほどDC版で違うところだけ補足しますね。


 今回は、元々あったスタートボタンの基板を使い、シイタケボタンを移植するというのが基本方針です。
 まずは小さな基板を外し、ボタンの穴を少し拡大して、透明パーツが上手くはまるようにします。 広げ過ぎに注意!! やり過ぎは元には戻せません・・・。 しつこい位にちょっとずつ合わせながら削りましょう。

 そして、透明パーツに細工します。 透明パーツはLEDの光を通しつつ、隣の枠へは光が行かないような構成になっていて、光を通す部分は4つあります。
 パーツの外に黒い枠が出っ張ってますけど、まずはその黒い枠の各エリア中央に合計4つの3φの穴を開けます。



 (こんな感じ。 電動ドリルで開ける場合は十分注意して。 一度1.5φくらいで開けてからの方が安全かも)

 後は、ここに砲弾型のLEDをぶち込めば光ります。 横からの照射は砲弾型LEDの光の指向的にはベストでは無いけども、十分明るいですね。 シイタケ本体からの反射も少しあるだろうし・・・。



 (これなら十分明るいと思う)

 で、シイタケパーツをクリアパーツに入れた状態でLEDをハメ、ホットボンドで固定します。 ここは瞬接とかだと隙間に流れ込んで光を邪魔するかも知れないので、ホットボンドの粘性と固形化の速さがベストかと思います。
 4つ固定する時にGNDを下側に揃えておいて、足を曲げて隣のGNDに重ねてはんだ付けしてやれば、電線も使わなくてOKね。 後でホットボンドなどで絶縁するのは忘れずに。
 また、本体に固定する前にLEDとの配線をしてしまうのが良いと思います。 あ、あくまでLED側のみね。 パッドと繋げると非常に面倒だと思います。

 クリアパーツ周りの作業が完了したら、本体に固定しましょう。 切り込みとシイタケの向きで上下をあわせて、接着剤やホットボンドを駆使してがっちり固定。

 またボタンのほうは、シイタケの裏にホットボンドを垂らして、元々スタートボタンについてたゴムを固定しましょう。 ゴムの頭の出っ張りの形にホットボンドが固まれば、固定はされなくてもOK。 横にずれなければ基板との密着度調整でずれたりはしません。

 んで、元のようにシイタケボタンの下に接点を付けて基板を留める・・・んですが、ここで問題。 シイタケのせいで高さが大きくなってしまい、木ネジでは固定できなくなりました。
 ここで出てくるのがスペーサー。 六角ボルトとナットがくっついたみたいなアレです。 マザボをケースに固定する時の奴で下駄を履かせて基板を固定すると、ちょうど良いくらいの高さになります。 微調整はワッシャとかでやればOK。
 若しくは長めのネジとナット数枚とか高ナットとか使うのもありですね。 要はネジ部分にゲタを履かせられればOKで、ネジの太さは木ネジが入ってたところに合う物、という事です。 自分がやった時は、3mm径のネジを使用しました。



 (手元にあったのはネジとナットだったので、こんな感じ。これでナットを締めればOK)
 あ、長いネジは締めすぎないようにね。

 固定したら、シイタケがきちんと動くか確認しましょう。

 後は組み立てれば、完成です。

※DC版作業

 DC版の場合、PAUSEボタンを使います。 基本はSSと同じなんですが、ちょっと違うところがあります。

    ・本体が2重構造になっている
    ・基板を固定するポッチが邪魔でLED付け辛い
    ・DC版はゲタを履かせ無くても良い
 という3点です。

 まず2重構造なんですが、クリアパーツの固定はグレーのパーツではなく白い本体側が基本だと思います。 これは今後のメンテでグレー部分を引っぺがすことも十分考えられるので当然かと。
 なので穴を開ける時は、上下パーツで大きくずれないように気をつけましょう。ずれると、多分見た目がやばいことになります。

 基板のポッチですが、これの事です。


 (これ。 邪魔。)

 邪魔なんで、ブチ折りましょう。 隣のネジ穴にダメージを与えないように。
 (4/8追記)そうそう、ボタン周りの丸い塀のような枠も全部折りましょう。 ニッパでパチパチ切り込み入れて、ペンチで捻じ切ればOKっしょ。 まぁ、LED入れたままだとセットできないので、多分皆さん気づいてたと思いますが、済みません、これを書くのを忘れてたのです・・・。 面目ない。


 後はSSと作業は変わりません。 最終的には、こんな感じになりました。





iii) 作業を終えて
 いかがでしょうか。 自分的には今まで見た、シイタケ移植+光らせ工作の中では格段にハードルの低い物だと思っていますが・・・。
 『これなら出来そう』と思って頂ければ幸いです。


 ただし、基板を支える部分が少なくなるので、強度は下がります(大丈夫だとは思いますが・・・)。気になる方は、別途ネジ穴と同等のつっかえ棒かなんかを用意して、補強すると良いかも知れません。




 (完成図。 RRoDバージョンです。 どこかで見たかも知れないけど、キニシナイ!)

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